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「神に従い近づきましょう」ヤコブ4:6~10

 

 神は創造主です。人は被造物です。人は、創造主にお仕えするために造られました。しかし人は思い上がり、神を忘れ、自己中心に生きています。神は、私たちが高慢になるのではなく、謙遜になることを願っておられます。神は、自分を高くする人に敵対し、自分を低くする人に恵みを更に与えてくださいます。神とキリストを信じる人は、神の前にへりくだって神から恵みを豊かにいただく事ができます。

 ①謙遜になるには、神に従っていきます。神は、御子キリストにあって私たちを悪魔の支配からご自身の支配へと移してくださいました。私たちは、神のしもべとして神にお仕えしていきます。キリストの御霊に力づけられて、神に従い、悪魔に対抗して勝利し、神からの恵みを受け取っていきます。

 ②謙遜になるには、神に近づいていきます。神は、御子にあって私たちの罪を赦し私たちを義とされました。汚れをきよめ、聖なる者と変えてくださいました。御子によって義とされ聖められた私たちは、自由にかつ大胆に神に近づくことができます。神も私たちに近づいてくださるので、私たちは神との交わりを深めていくことができます。

 しかし私たちは、悪魔に誘惑されて悪と汚れと罪を行なってしまうことがあります。罪を犯すなら、神との交わりは壊れ、私たちは霊的に死んだ状態になります。私たちは、罪を犯し続けるのではなく、罪から離れていきます。神に従い近づくことに心を定め、心も行いも御子が十字架で流された血によって洗いきよめていただきます。聖い御霊に心も行いも治めていただいて神が喜ばれる義と聖さを行なっていきます。私たちは、罪を犯すことを喜び、楽しみ、笑うのではなく、嘆き、悲しみ、泣いて悔い改めていきます。

 私たちが自らの弱さ、足りなさを知ることは有益です。自らの高慢さに気づき、神の前に謙遜になることができるからです。神は、あなたを高く引き上げてくださいます。御子は、ご自分を低くして十字架に至るまで、父なる神に従い通されました。神を見上げつつ、神の御霊に助けられて生涯歩まれました。御子は、人となって来られたので、私たちと同じように体を持ち、様々な弱さに直面されましたが、罪を犯されませんでした。御子は、大きな試練と誘惑に遭いながらも、神と御霊に頼り従いつつ、聖く正しく歩まれました。神は、御子を死者の中から復活させ、天の御座の右に座らせてくださいました。私たちも、御子にあって神の子どもとされています。天の御国では住まいが用意されています。ですから御子に倣って謙遜になりましょう。自らの弱さ、足りなさを認め、神にますます信頼し従い、近づきましょう。

 今の現状では、毎週教会で共に礼拝を献げることはかないません。しかし私たちは、どこにいても神を礼拝することはできます。今の苦難の中にあっても、各自礼拝を献げていきましょう。毎日神との交わりの時を持っていきましょう。神は、私たちの礼拝と交わりを喜んで受け取り、私たちに愛と希望と力と平安と喜びを与えて下さいます。