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「主のみこころを行いましょう」ヤコブ4:13~17

 

 今回の新型コロナウィルス感染拡大に伴って、誰もが死と病の影におびえ、人生の短さと儚さに向き合わざるをえません。それでも私たちは、今日と言う日が当たり前に続くと思っています。明日も必ず来ると思い込んでいます。その見込みの中で、私たちは自分のために富を追求する方法を口にします。しかし私たちは、自分の命がいつどうなるかも分かりませんし、自分の命を延ばすこともできません。私たちは、現われて消える露のようであり、熱風に枯れる草花のようです。

 私たちは、創造主なる神によって造られ、命を与えられました。神が願われるなら、私たちは生きていくことができます。私たちは、神の主権を認め、神の喜ばれる善を行なうことを言い表していきましょう。ところが私たちは、人生を自分の思いのままにできるかのように振る舞ってしまいます。神なる主が、私たちの命を支配しておられることを忘れてしまいます。それで、自分の命を自分ためにだけ使って人生を終えてしまいます。神と人のために用いることを嫌がります。

 私たちの今の考え方が将来を決めていきます。私たちの考え、思い、願いを言い表すのは言葉ですから、言葉を大切に扱う事が必要です。命は自分のものであり、自分の好きなようにすると決めている人は、大言壮語します。命の源なる神を押しのけて生きることを表明し、その高慢を誇ることさえします。しかし主の前に謙遜な人は、生かされている人生を主に感謝し、主のために生きようとします。主は、高慢を誇る生き方を悪とし、謙遜に仕える生き方を善として下さいます。

 後は実行あるのみです。私たちは、主のみことばを聴き、学び、行なっていくことができます。みことばによって教えられて、善いことを行なう方法を知っているのですから、聴いて行なわないのではなく、聴いて実行する人になります。そのために、①まず聖書を毎日読みましょう。②主のみことばを覚えましょう。③主のみことばを理解しましょう。④主のみこころを悟りましょう。⑤主のみこころを行ないましょう。⑥主の喜ばれない罪を犯したなら、できるだけ早く悔い改めましょう。そして⑦主のみことばを実行する人となるために、主に祈り求め、主の御霊に力づけていただきましょう。