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「主の教会を聖めましょう」Ⅰコリント5:9~13

 

 私たちキリスト者と教会は、世の光です。創造主なる神の光を受けて、反射し、人々に神の光を照らします。神は、私たち人間を、ご自分に似せて、ご自分の形に造り、男と女に創造してくださいました。人の創造の最初から、男と女が、父母を離れて、結婚し、家族となり、家庭を営むように計画されました。結婚は、神が定められた神聖な制度です。神は、結婚を通して、人を祝福することを良しとされました。

 しかし人は、神に逆らい、自分勝手に生き、神の喜ばれる善を嫌い、神の憎まれる悪を行うようになりました。人は、淫らな思いを心で楽しみ、結婚外の性的関係を好んで追求するようになりました。結婚に至るまでの純潔は顧みられることはなく、結婚しても夫婦関係は破綻し、家庭は崩壊の危険に絶えずさらされています。

 私たちは、神の御子イエス・キリストに出会う前は、まことの神を知らず、悪と汚れと罪の中を生きていました。神は、私たちを憐れみ、罪の暗闇から私たちを救い出すために、御子を私たちの世界に遣わしてくださいました。誰でも、自らの罪を認めて、神に赦しを願い、神と御子を信じるなら、神は、御子の身代わりの十字架の死のゆえに、私たちのすべての罪を赦し、義とし、聖めてくださるのです。神の聖い霊が、信じる私たちの心に住んでくださり、私たちが神の聖さを現わす生き方ができるようにして下さるのです。

 しかしどうでしょう。キリスト者が、婚外性交渉によって、自らの体を汚し、罪を悔い改めないで生きるなら、その罪のゆえに、神から切り離され、霊的な死を経験していくことになります。また主の教会が、その罪を見て見ぬふりをして、やり過ごすなら、どうなることでしょう。教会は、聖さを失い、罪の汚染が拡大していく事になります。

 コリントの教会は、父の妻と性的関係を持っていた信者を野放しにしていました。コリントの町と社会は、性的不道徳に満ちていました。ある者たちは、キリストを信じる前は堕落した生活を送っていました。それらの影響で悪を行っている者に甘く、神のみことばをもって彼をいさめませんでした。彼が罪を捨てない場合は、教会の交わりから除こうとしませんでした。

 パウロは、主の聖さを保つために、教会が神の聖い律法に基づいて、適正なさばきを下し、罪を犯し続ける者を除名するようにと厳しく戒めました。また彼が、悔い改めて、悪から離れ、神に従うようになる事をも願いました。

 私たちは、独善的になり、相手をおとしめるために悪口を言い断罪してはなりません。私たちは、神の聖い戒めに基づいて、自分自身も他の兄弟姉妹たちもさばきましょう。神の律法と神の御霊によって示された罪は、できるだけ早く悔い改めましょう。自分自身も家庭も教会も聖く保ちましょう。