· 

「心配するのをやめましょう」ルカ12:22~30

 

 創造主なる神は、私たち人間に必要なものすべてを備え、与えてくださいます。私たちは、神に信頼し、神にお仕えし、神のために生きていけば良いのです。主イエスは、私たちが自分のために心配するのはやめなさいと教えておられます。なぜなら、心配し世話してくださるのは神だからです。神は、私たちに必要な食べ物や着る物をやその他のものを適宜与えて私たちを養い支えてくださいます。私たちは、神のために生活し活動します。自分の持っているもの(自分自身、命、体、財産、その他)を神に献げていきます。

 主は、烏を引き合いに出して、神が私たちの命を養われる真理を教えておられます。烏は自分の命を養い保つために働きません。それでも神は烏を養って下さいます。主はまた、野の草花を例にして、神が私たちの体を支えられる真理を示しておられます。野の草花は自分で着物を作りません。それでも神は草花を成長させ装って下さいます。

 私たちは、神が私たちの命と体を養い支えておられる真理を覚えていきましょう。神が命と体を養い支えるために働いておられる事を信じていきましょう。自分の命と体の事を神に任せていきましょう。

 主イエスは、私たちが「何を食べようか」「何を飲もうか」と求めて心を騒がせないように諭しておられます。神を知らない人たちは、神に仕えません。神にお任せしません。富に仕え富に期待します。自分のために生きます。自分の命と体を守り支えることが関心事になります。私たちも、必要なものが手に入らないのではないかと心配し出すと、心も思いも心配事でたちまち占領されてしまいます。欠乏するかも知れないと気をもむと、欠乏を埋めようとして躍起になって必要なものを捜し求めてしまいます。そうなれば、神にではなく富に仕えてしまいます。神のためにではなく、自分のために生きてしまいます。

 私たちの父なる神は、私たちにとって必要なものをすべてご存知です。それで私たちが神に仕え、神のために働いていく上で必要なものすべてを私たちに与えてくださいます。神は、御子イエスによって、私たちを罪と死と悪魔から救い出し、罪を赦し、義とし、永遠のいのちを与え、ご自身の子供としてくださっています。ですから御子と共にすべてのものを必要に応じて与えてくださいます。私たちは、それらを用いて、生活の場で、神が望まれる善い働きをし、神の御国を拡げていくことを求めていきましょう。