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「神の都に近づく生き方」へブル12:18~24

 

 創造主なる神は、御子イエスを通して人との間に新しい契約を結んで下さいました。神と御子を信じている私たちキリスト者は、新しい契約の中で、神に近づき、神との交わりを大胆に持つ事ができます。

 神は、モーセを通してイスラエルの民が神に近づける道を備えられました。神は、シナイ山において、火の中でモーセにご自身を現わされました。イスラエルの民は、火を噴き上げ、黒雲に覆われ、暗闇に包まれ、嵐を巻き起こすシナイ山を見ました。民は、岩の間を吹き抜けて鳴り響く角笛の音と神が語られるみことばのとどろきを聞きました。民は、神がシナイ山を「聖なる山」とする厳しい命令におびえ、それ以上みことばを聞く事ができず、ようやくモーセを通してみことばを聞きました。モーセさえも、神の顕現に恐怖を覚え、震えました。

 しかし、モーセを通して神に近づくことと、イエスを通して神に近づくこととは、決定的な違いがありました。私たちは、手で触れるシナイ山に近づいたのではなく、目には見えない神の都に到達したのです。神の都は、生きて働いておられる神が治めておられる、天上にあるシオン山であり、エルサレムです。そこでは、無数の御使いたちが、神を喜びほめたたえて集っています。イエスと同じように長子とされ、天に登録されているキリスト者たちが教会を形成しています。神の正しい裁き・判断・評価が行き渡っています。イエスと同じ様に完全な義人とされているキリスト者の霊が存在しています。

 神は、御子イエスを通して、私たちが神の都に到達できる道を備えてくださいました。イエスは、神と人との仲介者となり、十字架で流された血を注いで、私たちの為に新しい契約を結んで下さいました。

 私たちは、新しい契約の中に入れられたので、神の都に近づく生き方をすることができます。天上において御使いたちがしているように、私たちも地上において神を喜びほめたたえていきましょう。教会員となって主の教会を建て上げていきましょう。神の裁き・判断・評価に心を向け、神が受け入れ喜ばれる義を行っていきましょう。