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「主の救いは地の果てにまで及ぶ」 イザヤ49:1~6

 神は、イエスの誕生のおよそ700年以上も前に、預言者イザヤを通

して救い主イエスの誕生と奉仕の生涯を預言しておられました。

イエスは神の御子として、すべての人に命令を下すことのできる

権威を父なる神から与えられていました。神は母マリヤの胎の中に

おられる時からイエスを覚えておられ、福音宣教活動中には「これ

はわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞け

。」(マタイ17:5)とイエスの弟子たちに命じられました。

 神は、イエスが語られたことばを鋭い剣のようにし、人々の心を

切り裂き、罪をあばき、悔い改めへと導くために使われました。十

字架に架かる時が来るまで御手の陰にイエスを隠し守られました。

十字架に架かられたイエスを研ぎ澄まされた矢とし、人々の心を神

の愛と義によって射貫くために用いられました。イエスは、国々の

民を罪から救い出し神のもとに連れて来る任務を神から与えられて

いました。

 ところが、ユダヤ人指導者たちはイエスに敵対しました。群衆は

自分たちの欲求が満たされるとイエスから離れ去りました。弟子た

ちでさえイエスの心とことばを理解せず、イエス逮捕時にはイエス

を見捨てて逃げていきました。イエスは、十字架で、人々の身代わ

りとして、罪の刑罰と呪いを受けて苦しみ死んでくださいました。

 しかし神は、十字架の死に至るまでご自身に従い仕えるイエスを

正しく評価し、イエスの献身と奉仕に対して正当に報いてください

ました。イエスは、息を引き取るまで神の絶大なさばきに信頼し委

ねられたのです。

 神は、しもべイエスを国々の光とし、2000年経った今も世界の果

てに住む人々にまでご自身の救いを届け続けておられます。イスラ

エルの民の中から神に信頼し従う忠実な人々を立たせ、ご自分のも

とに連れ戻しておられます。異邦人の中からご自分を信じる人々を

起こし、神の民とし、神の御国の世継ぎとしておられます。私たち

日本人キリスト者も、かつては異邦の民でした。しかし主イエス・

キリストを信じる信仰によって、神の民となり、神の御国の世継ぎ

となっています。

私たちも、神の御霊に導かれ、助けられ、力づけられて、困難や

迫害に直面しても、主イエスと弟子たちに倣い、神の救いを地の果

 

て日本にて人々に宣べ伝えていきましょう。