希望は、人に生きる力と勇気を与えてくれます。私たちが信じて
いるイエス・キリストの父なる神は、真の希望を与えるお方です。
御父は、御子を通して私たちに希望を与え、聖霊の力によって私た
ちを希望に溢れさせてくださいます。
神は、預言者イザヤを通して、イエスが全世界に救いの希望をも
たらすしもべであることを証ししておられます。主イエスは、ご自
分の使命を終えて天に帰られてからは、聖霊を弟子たちに遣わし、
彼らを通して福音宣教を拡大していかれました。
パウロは、ローマにいるキリスト者たちに関して、以下のことを
確信していました。彼らは、①主キリストによって救われたので、
希望を持って歩むことができる。②主キリストによって聖なる者と
されたので、神に喜ばれる生き方ができる。
具体的には、主が彼らを受け入れられたように、彼らも、兄弟姉
妹として互いに受け入れ合い、相手に善を図り、神とみことばに対
する知識を体験し、教え合い、戒め合い、励まし合っていく事がで
きます。そのために彼ら自身もパウロと同じ確信を持つ必要があり
ました。
パウロは、ローマの兄弟姉妹たちに与えられている救いと恵みを
確信していたので、手紙の色々な所で、かなり大胆に書いて、彼ら
にみことばの真理を思い起こさせ、神とみことばに対する彼らの確
信が深まるように努めました。
パウロは、彼らが罪と汚れの奴隷であったけれども、キリストに
よって義と聖さの奴隷となり、義と聖さの実を結ぶことができるこ
とを知らせました。この福音の恵みを彼らに悟らせるために、パウ
ロは「あなたがたは知らないのですか」と問いかけ、「私たちは知
っています」と確信をもって語ったのです。
パウロは、福音が与える恵みと福音を伝える恵みを神からいただ
きました。2つの恵みのゆえに、彼は、異邦人のためにキリストに仕
えて、神と人々との間をとりなす祭司の務めを果たしていきました
。それは、異邦人が福音を信じて救われ、聖霊によって聖なる者と
されて、神に喜ばれるささげ物となるためでした。
私たちも、キリストと福音を信じて、聖なる者、神に喜ばれる者
とされたので、自分自身を聖なる、神に喜ばれるささげ物として献
げていきましょう。福音の恵みを更に知り味わい、周りの人たちに
伝えていき、祭司としての務めを果たしていきましょう。