東日本大震災から10年の月日が経ちましたが、私たち日本人は、
その痛みと傷を今なお抱えています。更に、新型コロナウィルス感
染の脅威と不安にさらされています。人は、自分を信じて、自らの
中に希望の光を見出そうとします。しかし、そこには応えはありま
せん。
私たちが主イエス・キリストを信じて、主に希望を置いて生きて
いく時に、私たちは神からの光を見ることができます。私たちは、
弱さ、もろさ、罪の性質を抱えているので、自分を信じて自分を誇
ることはできません。しかし、主を信じて主を誇ることができます
。
パウロは、自分を信じて自らを誇る生き方を捨て、キリストを信
じて、主を誇る生き方を取りました。
①パウロは、キリストによって罪から救われた恵みのゆえに主を誇
りました。誰でも救い主キリストを信じるなら、罪から救われ、聖
霊によって聖い者とされ、神に喜ばれ、受け入れられるからです。
②パウロは、キリストが福音宣教のために彼を用いられた恵みのゆ
えに主を誇りました。パウロは、異邦人たちが神に喜ばれる聖なる
ささげ物となるように、彼らに救いの福音を宣べ伝えて、祭司とし
て神に仕えていました。
主キリストは、しるしと不思議を行う力と聖霊の力によって、こ
とばと行いにおいて、パウロを大いに励まされました。パウロは、
真の神を知らない人々が神に信頼し従う者となるために、ローマ帝
国東部の西端まで福音を宣べ伝えていきました。
パウロは、主に救われた恵みと主を伝える恵みに押し出されて、
福音がまだ語られていない所に、宣べ伝えていく奉仕を切に求めま
した。主について預言されたみことばを、自分の宣教活動に当ては
めました。人々は福音を聞いて受け入れ、神の救いを悟りました。
多くの日本人がキリストとその福音を聞いていません。私たちは
、救われた恵みを深く味わいつつ、暗闇の中にいる人たちが救い主
イエスを信じて、希望の光を得ることができるように、キリストの
聖霊によって力づけられて救いの福音を宣べ伝えていきましょう。