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「試練に耐える方法」 Ⅰコリント10:6-13

「トンネルの先には光がある」「明けない夜はない」などの言葉が最近よく使われています。辛い苦しみの後には、光明が差し、救いを見出せることを表しています。人は試練という暗闇の中におかれている時、暗闇から脱出する手立てを模索し希望を見出そうとします。私達キリスト者は、真の神を信じているので、神が許し与える試練を受けとめ、その意味を教えられ、主に助けられて、試練を克服します。

 使徒はパウロは、さまざまな問題を抱えていたコリント教会のキリスト者に、①悪い欲望を求めていかないように、②偶像崇拝から離れて生ける真の神を拝んでいくように、③姦淫や淫らな行いを止めて神に喜ばれる聖い生活をするように、④神を試して生きないように、⑤不平、不満を言って過ごさないように教え諭しました。

 パウロは、キリスト者たちに、イスラエルの民が、試練・誘惑に負けて、不信仰・不従順に陥り滅びた出来事を教訓とし、同じ轍(てつ)を踏まないように注意喚起しています。私たちは、試練を通して高慢な心が砕かれ謙遜にされていきます。よりいっそう、神に信頼し従う者となっていきます。私たちは、高慢になって不信仰・不従順に陥らないように気をつけましょう。

 多くの試練を体験してきたパウロは、私たちキリスト者に、試練の中で4つのことを心に留めるように教えています。①試練は信仰者を襲うこと。イエスも、多くの試練を経験されたので、私たちの弱さをご存じです。②神は真実な方であること。神は、イスラエルの民に約束されたことばを成就されました。③神は耐えられる試練を許可すること。神は、私たちが耐えられない試練には遭わせられません。④神は脱出の道も造られること。神は試練を許し与えられますが、試練から脱出する道も造っておられます。

 私たちは、試練が襲ってくることを覚悟しましょう。それでも神は真実で、信頼できる、忠実な方であることを信じ続けましょう。神は、私たちが耐えることのできる試練を許し与えられることを確信しましょう。神は、必ず試練から私たちを助け出されることを待ち望みましょう。私たちは、試練を経験する毎に、神に対して真実な者、信頼される者、忠実な者と変えられていきましょう。