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「誘惑から守られる」創世記39:1~10

私たちは、試練に直面すると、その状況を嘆き失望してしまうことがあります。悪の誘いがあると罪の力に負けて罪を犯してしまうことがあります。しかし神なる主が共におられて助けてくださるなら、試練から生じる落胆からも守られ、悪い誘惑からも守られます。主イエス・キリストが王として世に来られたのは、神とキリストを信じる私たちを罪と死と悪魔から救い出し、私たちに神の栄光と祝福を与えるためでした。

 ヨセフは、憎しみと妬みにかられた兄たちに裏切られ、奴隷としてエジプト人の侍従長に売り飛ばされました。しかし寄留の地エジプトでも、神なる主が、彼と共におられて彼を慰め、励まし、助け、祝福し、成功させてくださいました。彼は、主人から家の管理と全財産を任されたので、祝福は彼だけでなく主人の家にも及んでいきました。ヨセフは苦難の中でも主とみことばに信頼し続け、試練から生じる絶望から守られたのです。

 ヨセフは、神なる主が共におられて自分を見守ってくださっていることをいつも意識していました。主人の妻からの誘惑にあっても、断固拒否しました。ヨセフは、姦淫の罪は主人の信頼を裏切ることになり、神に対して悪を行うことであると誘惑者に伝え、自分にも言い聞かせました。常に主に心を向け、度重なる誘惑をも断り続けました。ヨセフは誘惑から守られるように祈り続け、主は彼に勝利を与え続けてくださったのです。

 私たちには、復活の主がいつも共におられます。主は私たちを失意の底から引き上げてくださいます。誘惑の罠から救い出してくださいます。ですから、私たちは試練や誘惑にあっても、自分の力に頼るのではなく、主に頼り従って勝利させていただきましょう。主がヨセフを守り、祝福し、成功させ、勝利を与えられたように、主は私たちと共にいて私たちを祝福し、神の栄光で満たしてくださることを期待していきましょう。