「母が子を愛するように」 マタイ23:37~39

私たちは、幼い頃から母の愛を肌で体感し、母の愛情を一杯受けて、人として成長していきます。創造主なる神は、母が子を愛するように、私たちを愛してくださっています。私たちは、母の愛を通して神の愛を体験していくことができます。しかしながら、人は罪を持っているので、時には母は子どもを愛することに困難を覚えたり、子どもも母を愛することができないことが起こってきます。

 神は、イスラエルをご自分の民として選び、いにしえから彼らに対するご自分の愛を伝え続けられました。預言者たちを遣わし、ご自分に信頼し従うように導かれました。ところが、イスラエルの民は、神に逆らい、預言者たちを迫害し、殺しました。神は、最後に御子イエス・キリストを遣わされました。イエスは、民が、ご自分のことばを聞いて悔い改め、ご自分の行いを見て神に立ち帰ることを願われました。しかし、民は、イエスのことばを聞き入れず、イエスが神から遣わされた神の子・キリスト・救い主であることを認めませんでした。

 イエスは、エルサレム神殿の崩壊を預言しておられました。その原因は、イスラエルの民が、神の律法を破り、神の神殿を踏みにじったこと以上に、ご自分を拒絶し、十字架につけて殺すことにあると示されました。預言は成就し、神殿は焼失して、今も荒れ果てたままです。

 しかし、イエスは、母が子を愛するように、イスラエルの民のみならず、すべての民を愛し、ご自身の救いに入れてくださっています。ご自分を信じている人々の罪を赦し、永遠のいのちを与え、ご自身の聖霊を彼らの心の内に住まわせて、神の神殿としてくださっています。私たちは、聖霊によって、神の愛をなお深く知り、神を愛していくことができます。母も子どもも、キリストを信じて神の愛に触れ、押し出されて、互いに赦し、受け入れ、愛し合っていきましょう。