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「死の体から私たちを救うイエス」 ローマ人への手紙7:21~25

造り主なる神は、人が善を行い、悪を退けることを願うように造られました。ところが、私たちは善を行うよりも悪を行いがちです。私たちは、悪を行なっているのは自分であり、自分はだめな人間だと思い込んでしまいます。あるいは、自分の内には2人の私がいて、一人の私は善を行なうことを願っているけれども、もう一人の私は悪を行なっていると考えてしまいます。しかしパウロは、悪を行う犯人は私たちのうちに潜む罪であると指摘しています。

パウロは、善を行いたいと願っているのに、悪を行ってしまう苦しみを抱えていました。その悩みを経て、自分の肉体のうちに罪が存在し、あらゆる機会を捕らえて様々な悪を生み出すことを悟ります。しかも、それはやっかいなことに罪の法則と呼べるほど、確実に起こることを発見します。

パウロは、心では神の律法を喜んでいます。しかし体には罪の法則が働き、心の望む律法に反対し、罪が戦いを挑んできます。パウロは、しばしば罪に打ち負かされ、罪の虜になってしまうことを自覚したのです。もはや自分の力や頑張りに頼るのではなく、救い主イエス・キリストに心を向けます。私たちにも律法を退ける罪の法則が働いています。自分に頼るのではなく、キリストに助けを求めていきましょう。

キリストは、いのちの御霊によって、私たちを罪と死の法則から解放してくださいました。キリストが再臨する時には、私たちの死の体を救い出し、いのちの体に変えてくださいます。ですから、私たちは、①新しくされた自分の内に罪が住んでいる事を認めていきましょう。②主の再臨において死の体から救い出される事を待ち望んでいきましょう。③いのちの御霊に頼り従って罪に勝利させて頂きましょう。