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「天の御国は用意されている」 ヨハネ14:1-6

先に天に召された兄弟姉妹たちも私たちも、天の御国に住む所を持っています。主イエス・キリストは、最後の晩餐の席で弟子たちに、もう少しすれば世を去り、父なる神のみもとに帰ることを予め語られました。弟子たちは、不安と恐怖に襲われ、心を騒がせました。イエスは「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ続けなさい。またわたしを信じ続けなさい。」と励まされました。弟子たちに天の御国が与えられるからです。

 イエスは、十字架に架かり、復活することを預言されました。弟子たちに現れた後、弟子たちのために天の御国に住む所を備えるために天に昇ることを約束されました。ペンテコステの日に御霊として弟子たちの所に戻って来て、天の御国を弟子たちの心に与えることを言われたのです。

 ところが、弟子たちはイエスがどこへ行かれるのかわかりませんでした。私たちは、聖書を通して、御子イエスが、父なる神の御心を成し遂げて、天の御国に帰られたことを知っています。御父のもとから御霊を弟子たちに、また信じる私たちにも遣わしてくださったことを知っています。そして神とキリストを信じる全ての人のうちに住まいを設けておられることを知っています。

 主イエスは、ご自分こそが天の御国に至る道であり、天の御国に至る真理を知らせ、永遠のいのちを与える神であることを宣言しておられます。私たちは、地上においてすでに御霊を通して御父と御子と共に住んでいます。ですから、私たちは御霊に助けられて御父と御子を愛し、主の愛の戒めを守っていきましょう。試練や苦難にあっても、天の御国を待ち望みつつ、御父と御子に信頼し続けていきましょう。