私たちは、他の人が自分に悪を行う時、その人を赦すことはできません。ましてや、その人のために祈ることはできません。しかし、イエス・キリストは、ご自分を十字架につけている人々が赦されるように、父なる神に祈られました。彼らは、自分たちが何をしているのか知らなかったからです。私たちは、弱さのゆえに真実を知ろうとしないで、事を行うことがあります。まさに、イエスを十字架につけ、あざ笑い、あざけり、ののしっている人々も、救い主なる神を苦しめていることに気づきませんでした。
イエスを苦しめている人たちは、イエスの赦しの祈りを聞いて、自分たちの心を探られることもなく、自分たちの悪に気づこうともしませんでした。民衆も、ユダヤ人指導者たちも、ローマの兵士たちも、犯罪人の1人も、ますますイエスを苦しめ、あざけり、ののしり続けました。私たちは、彼らの中に人の罪の深さを見ることができます。
人々は、イエスに向かって「神が選ばれたキリストで、ユダヤ人の王なら、自分と私たちを救え」となじって、十字架から降りてくるように挑発しました。しかし、イエスは彼らのそそのかしに乗らず、十字架に架かり続け、死に至るまで父なる神の御心に従われました。イエスは、罪のない、聖く、正しい神の御子です。御子イエスは、迫害する者を愛し、彼らに善を行い、十字架で彼らに代わって罪の刑罰と呪いを受けて死んでくださいました。それは、私たちを罪と死と悪魔の支配から救い出すためです。
もう1人の犯罪人は、イエスの振る舞いから、イエスが救い主であることを知り、自らの罪を認めて、イエスに救いを求め、罪を赦され、天の御国に入れていただきました。あなたが悔い改めてイエス・キリストを信じるなら、イエスはあなたの罪を赦し、ご自身の御国に入れてくださいます。あなたも、神に敵対し、悪を行うのではなく、神に立ち返り、十字架の赦しにあずかりましょう。