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「神は私たちのうちに住まわれる」 エゼキエル書37:24~28

神なる主は、預言者エゼキエルを通して、イスラエルの民に、イスラエル王国の復興とエルサレム神殿の再建を約束してくださいました。民は、神の律法を守らず、偶像の神々に仕え、欲望のままに生きた結果、国も神殿も失い、異国の地バビロンで過ごしていました。彼らは、故郷を思い、国の復興と神殿の再建を願い、皆で主を礼拝することを願っていました。主は、民を憐れみ、ダビデの子孫である一人の王・牧者を立てて、彼の支配の下、イスラエルが平和と繁栄を享受することを約束してくださいました。

神なる主は、民が神の聖く正しい律法を知ったとしても行えないことをご存知でした。そこで主は、民と永遠に続く平和の契約を結ぶことを約束してくださいました。それは、民が神に逆らい、律法を踏みにじり、神と敵対するのではなく、神に赦され、受け入れられ、愛されている民として生きるためでした。民が、神を愛し、礼拝し、律法を喜んで守ることができるようになるためでした。

神なる主は、永遠に続く平和の契約に基づいて、イスラエルの民を増やし、ご自分の聖所を彼らのうちに置いてくださるのです。この約束は、バビロン捕囚から戻った民によってある程度実現していきました。そしてダビデの子孫としてお生まれになったイエス・キリストによって完全な形で実現しました。霊のイスラエルが誕生し、民自身が、神の聖所・住まいとなったのです。

神とキリストを信じている私たちは、キリストによって罪を赦され義とされて、神と和解し、永遠に続く平和の契約を結んでいます。私たちは、神の御霊を自分たちの内に宿し、神の聖所・住まいとなっています。私たちは、神のみことばに信頼し聞いていきましょう。みことばを行えるように祈っていきましょう。御霊からみことばを実行する力を頂いていきましょう。そうすれば、周りの人たちは、私たちの内に神が住んでおられることを知るようになるのです。