私たちは、試練や困難の中でも希望を持つことができます。私たちの祈りを聞いて応えてくださるまことの神を信じているからです。神の御子イエス・キリストは、私たちがいつでも祈り、失望しないように教えてくださっています。
イエスは、不正な裁判官と敵から訴えられて困っているやもめのたとえを語られました。やもめは、神を恐れず、人を敬わない裁判官であっても、彼から正しい裁きを期待して自分を守ってくれるようにしつこく求めました。裁判官は、やもめに対する憐れみからではなく、彼女が自分を悩ませて疲れさせることのないように彼女の願いを叶えてやりました。裁判官は、根負けして、やもめの訴えを聞き入れたのです。
イエスは、父なる神が、愛と正義に満ちた方であり、ご自分に信頼して祈る人の祈りを聞いて、正しい裁きを速やかに行ってくださることを示しておられます。神は、悪を行う者を見逃さないで、正義の怒りをもって懲らしめられるのです。不当な仕打ちや理不尽な迫害を受ける時、私たちの願いと訴えに応えてくださる神に祈っていきましょう。
イエスは、私たちが抱えている弱さもよくご存じです。私たちは、①あまり祈らない。②失望しやすい。③信仰を働かせないことがよくあります。神の御霊に助けていただいて、私たちが神に信頼して祈っていくなら、失望は消え去り、希望が生まれてきます。力強い祈りとなり、神の助けを体験していきます。私たちは、イエス・キリストが再び来られることを待ち望んで、信仰を深め、希望を持って絶えず祈っていきましょう。