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「アブラハムの信仰に倣う」創世記15:1~6

神は、アブラハムに2つのことを約束してくださいました。①多くの子孫を与えること②カナンの地を相続することです。しかし、アブラハムを取り巻く環境は、神の約束が実現するとは思えないような現状でした。アブラハムは80歳を過ぎ、サラは不妊でした。約束の地には、多くの民族が先住しています。アブラハムには様々な不安と心配が押し寄せてきたでしょう。神は、アブラハムに「恐れるな」と語りかけ、ご自身が盾としてアブラハムを守り、大きな報いを与えると宣言してくださいました。

しかし、神がアブラハムにまだ子どもを与えておられないので、アブラハムはしもべ頭を自分の家の相続人に定めようとしました。アブラハムは神を信じていましたが、徹底的に信じるまでに至っていませんでした。彼は、神の約束を信じるよりも、目の前に見える現実に圧倒されていたのです。私たちも、現実に圧倒されて、神のみことばの約束から目を離してしまうことがあります。

神は、アブラハムの考えを否定し、彼から出る子どもが跡継ぎになることを示されました。神は、アブラハムに信仰の薄さを気づかせ、正しい方向へと導かれました。また、ご自身が創造された天の星を見せて、アブラハムの子孫が数え切れない程に増えることを約束して下さいました。神は、時には私たちに「信仰の薄い者よ」と語りかけて、より信仰に富んだ者になるように導いて下さいます。

アブラハムは、神なる主を徹底的に信じるようになりました。主は、アブラハムの信仰を義と認めてくださいました。アブラハムは、死んだも同然であった夫婦から、神は子孫を与えることができることを信じました。私たちも、神がイエス・キリストを死者の中からよみがえらせてくださったことを信じています。アブラハムと同じ信仰者として、神のみことばの約束を信じ続けて神からの導きと助けを受けていきましょう。