「安心して健やかでいなさい」マルコ5:21~43 飯田浩章兄

きょうの箇所は21-24節と35-43節のヤイロの娘の出来事の間に、25-34節の出血の止まらない女の出来事が挟まれています。まず娘が死にそうなので助けてくださいと訴えるヤイロの懇願から始まり、ヤイロの家に行く途中に長血の女の癒しがあって、そしてまたヤイロの娘の蘇生という、サンドウィッチのような形になっています。イエス様は二人の信仰者の信仰を成長させました。

長血の女は、着物に触ったから癒されたという迷信的、儀式的な信仰から、イエス様に対する人格的な信頼が病気をいやしたという信仰へと成長しました。ヤイロは、イエス様は病気を癒す力があると信じていましたが、娘は死にました。しかし娘をよみがえらせてくださったイエス様を見て、イエス様は死人をよみがえらせる力があると言う信仰へと成長しました。イエス様がこの二人におっしゃった言葉を噛みしめてください。「娘よ、あなたの信仰があなたを癒したのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。」何と優しいお言葉でしょうか。イエス様は私たちにも、

私がついているから、安心して、苦しむことなく、健やかでいなさいと声をかけてくださっています。ヤイロには「恐れないで、ただ信じていなさい」とイエス様はおっしゃいました。この信じていなさいと言うのは、信じ続けなさい、今まで私を信じてきたようにこれからも信じ続けなさいと言う意味があります。

私たちも多くの失望や、絶望感を味わって来た経験があると思います。しかし私たち主を信じるものは、人間的絶望を通して経験できる希望があるのです。イエス・キリストの十字架と復活により私たちに与えられた希望は、あらゆる罪や弱さにも、どんな悲惨な状態にも、揺り動かされることはないのです。神の愛により私たちに与えられた希望は、決して失望に終わることはないのです。

ハレルヤ、主よ感謝します。