私たちは、1年を終えるにあたって、心の大掃除をしましょう。あなたの心に汚れ・ゴミ・埃は溜まっていませんか。主イエスは、マタイ18章で「天の御国」が実現するために必要な人間関係について教えておられます。今日の箇所では「天の御国では赦し合う」ことが求められると語られています。特に、この箇所は「主にある兄弟姉妹」に対する「赦す心」を説いています。
主イエスは「赦し」について、一つのたとえ話を通して語られました。「王」は父なる神です。「家来たち」は私たちキリスト者です。王から、1万タラント(当時の賃金で約20万年分)の借金を全部免除された家来がいました。しかし、その家来は、自分に100デナリ(約4か月分の賃金)の借金をしている仲間の一人に対して、「借金を返せ」と迫りました。「返済を待って欲しい」との嘆願も無視して牢に投げ込みました。
王は家来を憐れみの心で返済免除しました。しかし、彼は仲間に対して非情な仕打ちをしました。非情な仕打ちを受けた家来の仲間たちは事情を知り、心を痛めて主君に訴えに行きました。主君は「私がおまえを憐れんでやったように、おまえも自分の仲間をあわれんでやるべきではなかったか」と怒られ、正しい制裁を実行されました。私たちも主からこのような制裁を受けることのないように、主のみことばに従っていきましょう。
神は、私たちの大きな罪をイエス・キリストの贖罪によって赦してくださいました。しかし、私たちはどうでしょう。計り知れないほどの赦しを体験していながら、「主にある兄弟姉妹」の少しのミスや弱さを責め続けていませんか。父なる神が私たちを責めないで赦してくださったように、私たちも兄弟姉妹を責めることなく赦していきましょう。新しくされた心で主の2024年を迎えましょう。