「神に期待して行う」伝道者の書 11:1~6

「あなたのパンを水の上に投げよ。」とは、どういう意味でしょうか。パンを水の上に投げたらどうなるでしょう。パンは水を吸収してふやけて、やがては跡形もなくなって、河川であれば流れていきます。私たちは、その光景を見て「ああ~もったいない事をした。私の大切なパンが無くなった。」と嘆くのでしょうか。「パン」は私たちが生きていくために必要な食物・金銭・住居・衣服等の全てを指しています。

更に「あなたの受ける分を78人に分けておけ。地上でどんな災いが起こるかをあなたはしらないのだから。」と伝道者は語っています。11日、能登半島をマグニチュード7.6の巨大地震が発生しました。多くの尊い命が奪われ、被災地・被災者は未曾有の惨状に見舞われています。そのような中、被災者の方々は、互いに分け与えながら、支え合い励まし合って苦難を乗り越えようとしておられます。また、多くの救援・支援活動が展開されてきています。私たちも祈りと共に、出来ることを精一杯して支援活動に参加させていただきましょう。

私たちは、自然の巨大な力の前に、人間の無力さを知り、全てを支配しておられる神に畏怖の念を抱かざるを得ません。私たちは、生かされていることを感謝し、神の喜ばれる善を行っていこうではありませんか。「ずっと後の日になって、あなたはそれを見出す。」と語られているように、神は私たちが忘れた頃に善行の報いを与えてくださいます。

私たちが災いに遭い苦しむことがあっても、神は時に叶った助けの手を差し伸べてくださいます。しかし、私たちは失敗を恐れ、結果を気にして行動に移さないことがあります。私たちは、どんな時にも神に期待して、各自に与えられている祝福と恵みを他の人々と分かち合っていきましょう。みことばを時が良くても悪くても伝えていきましょう。