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2024年も残すところ後僅かになりました。1年を振り返る時、皆さんは、誰の事を、何の事を神に感謝しておられるでしょうか。
使徒パウロは、ピレモンに手紙を書くにあたって、彼の信仰と愛の働きについて、神に心から感謝しました。ピレモンは、パウロと兄弟姉妹たちに、善い行いをし、喜びと慰めと励ましを与えていたのです。
パウロは、ピレモンの信仰と愛が更に増し加わるように、一つの事を願いました。それは、ピレモンが逃亡した奴隷のオネシモを、キリストにある兄弟として赦し、受け入れることでした。パウロは、オネシモがピレモンにかけた損害もしくは負債を、自らが弁償することを申し出ました。
パウロにすれば、二人とも信仰の子供です。パウロは、両者の関係修復のためには、自らの使徒としての立場を捨てて、犠牲を払いました。愛するためには、私たちは犠牲を払うことを覚悟しなければなりません。痛みや傷を伴いますが、その愛の犠牲は、喜びと感謝を、関係する全ての人々にもたらすものとなるのです。
パウロをこれほどまでに突き動かした要因は、何であったのでしょうか。それは、パウロに対するキリストの愛でした。キリストの計り知れない大きな愛が、パウロを心の底から突き動かしていたのです。キリストに対するパウロの愛は、二人を兄弟として結びつけました。パウロの神に対する感謝は、どれほど大きく膨らんでいったことでしょう。
神は、私たちの信仰成長のためにも、備えられた人々を置いておられます。私たちも、兄弟姉妹たちや周りにいる人たちを愛することに励みましょう。キリストにある愛を分かち合い、交わりを深めていきましょう。