手紙の著者である使徒ヨハネは、生まれつきの性格から「雷の子」と呼ばれるほど、気性の激しい怒りやすい性格でした。そんなヨハネも、イエス・キリストを信じて、穏やかな、愛の人と変えられていきました。
ヨハネは、「私たちが御子イエス・キリストの名を信じ、キリストが命じられたとおりに互いに愛し合うこと、それが神の命令です。」(Ⅰヨハネ3:23)と教えています。しかしながら、私たちは自己中心な考え方と罪の性質のゆえに「互いに愛し合いなさい」との神の命令を行うことに困難を覚えます。私たちは、神の命令に向き合う中で自らの弱さと罪の性質に気づかされます。
創造主なる神は、御子イエス・キリストをこの世に遣わし、私たちを憎しみから解放し、愛する者へと変えてくださる道を造ってくださいました。神とキリストを信じることによって、私たちは、①罪の赦しを受けることができます。②神の愛を知ることができます。③神の子どもとなることができます。
神の子どもとされた私たちは、御子イエス・キリストに倣って、他の人を赦し、愛することを目指していきましょう。神の赦しと愛を覚えつつ、内住のキリストの御霊に助けを求めていきましょう。
ヨハネは、「神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。」(Ⅰヨハネ5:4)と証ししています。「世」とは、キリスト者を神の命令から引き離そうとする悪魔の支配圏です。悪魔は、私たちが互いに責め合い憎み合うように仕向けてきます。しかし、私たちは、キリストの御霊に頼り従って、互いに赦し合い、愛し合って、悪魔の誘惑に勝利させていただきましょう。